タケダワイナリードメーヌ・タケダ ベリーA古木 2005 大人気,人気セール —— 2,200円
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タケダワイナリーには、ワイナリー設立のころに植えられた「マスカット・ベリーA」が約2a(200平方メートル)だけ残っています。樹齢はおよそ70年。このブドウだけを使って、古樽熟成によって仕上げたワインができあがりました。(こちらの容量は720mlとなります)

マスカット・ベリーA(MuscatBaileyA)は、アメリカ大陸系のヴィティス・ラブルスカ:ベーリー種と、ヨーロッパ系ヴィティス・ヴィニフェラ:マスカット・ハンブルグ種を交配させて作り出されたハイブリット品種です。そしてこれは日本ワインの父と呼ばれる川上善兵衛氏によって作育された日本生まれの品種です。

川上善兵衛は、1890年に現在の新潟県上越市に農民救済のための新しい産業として、本格的なワイン造りを目指すワイナリーを設立しました。そしてその地の気候風土に適したぶどうを求めて品種改良を重ね、約1万種の品種交雑の中から40品種に近い優良品種を作り出しました。そのうちの一つがマスカット・ベーリーA。現在日本で最も広く栽培されている、食用・ワイン用葡萄品種です。

しかしながら、アメリカ大陸系の血を引くことから、その独特の香りが西欧の品種に較べるとワイン用の葡萄としては一段低く見られていたことも事実です。西欧の優れたワインと同じようなワインを作ろうとすれば、それは当然のこと。でも見方を変えれば日本でしか作れないワインができるかもしれない・・・。良いワインを作るためによい葡萄を得る、から「良い葡萄があるからそれを活かしたワインを作りたい。」岸平さん流の肩の力を抜いて『葡萄を信じたワイン造り』が見えてきそうです。

瓶詰めが間に合わず一度は2007年になってのリリースか?とも思われましたが、晴れて2006年12月28日alar入荷です。
2006年11月5日alarはこのベリーA求めてタケダワイナリー、行ってきました。数日前に機山洋酒工業の「ブラック・クイーン」飲んで、俄にハイブリッドものを試したくなり・・・・もう一つのハイブリット物と言えばベリーA、ベリーAならタケダだろう・・・と。

アメリカ大陸系の葡萄品種は一般に「フォクシー臭」と呼ばれるメチルアンスラニレート臭や色素構成の違いによる沈殿物の生成により、ヨーロッパのワイン産業からは敬遠されている品種です(実際にヨーロッパ圏内ではこの種の栽培は禁止されています)。交配品種においてもこうした特徴は一部残り、ベリーAも生食用としては非常に歓迎されていますが、ワイン造りとなるとどうしても西欧品種にかなわないと思われていました。実際alarも数年前まではどうもこの品種の甘く濃い香りが苦手で・・・ガメイ嫌いと同様のポジションにあったのですが・・・・。タケダワイナリーのタンクから飲むベリーAは実にきめ細かく酸の乗りもしっかりと。そして香り自体が綺麗でした。その印象が強くて、こちらの「古木」のご案内をいただいた際にもすぐさまゲット!してみました。

・・・・香りは比較的落ち着いています。トップに感じられるイチゴのような甘さ、熟したカシス、そしてうっすらカラメル。グラスに鼻を近づけても中間の香りがありません。そのかわりしっかりとしたミネラル感。まずは上品なイメージがします。そして優しい。幾分ハーブの香り、エキゾティックな香水の香りが出てきたところで、まずは一口。・・・・これは面白い。まるでカシスソーダにクリームをのせたような・・・懐かしいというか、何というか?・・・・最初にやや焦げた感もあるふんわりとした甘さが、そしてその後からすっきりとしたハーブのニュアンスが訪れ、最後になってまだまだフレッシュな味わいを残した軽い酸を伴った赤~黒の果実味が・・・永く感じられます。

これは品種の特性なのかな?よくあるマスカット・ベリーAのように「ど~ん」とした様子は微塵もなく、何かつっかかるようなストレスもない。媚びることなく、雑味もなく・・実に端正にまとまっている・・。その姿はあたかも、寒さの中にじっと佇む鶴のよう・・・なるほどアルコール度数は10.5度。このボディの薄さもそんなイメージの原因かな?決して凝縮感やコクは求められませんが、そのかわりの伸び上がるような凛々しさ、感じますね。また、優しさはシャトー・タケダの赤、にも通じるのかな?・・・・あるいは日本人の得意な細かな細工物、蒔絵や陶器や友禅や・・・繊細な手仕事によって広がる柄の世界。おそらく何となく、無意識のうちに心に通じる物を感じるのではないかな・・・・、日本の人でなければ逆に新たなスタイルとの出逢い、と言うかインパクトというか・・・これからもこういうワインをどしどし作って欲しいな~、と思います。岸平さん!(2006.12.28 いのまた)

↑と、書いて置いて、暫く経って気がついたのですが、液温が上がると・・・だいぶ知っているマスカット・ベリーAに近くなってくる=甘さが増します。個人的にはややクールダウンした12~13度ぐらいで、さらりと飲みたいと思いますが、もう少し甘さやコクを楽しみたいときには・・・15~16度ぐらいかな?一応の目安としてお考えください。どちらで飲んでいただいても、本来の美味しさは変わりません。
2006年01月29日、平塚で機山洋酒工業とタケダワイナリーのワインをメインとしたワイン会が行われました。alarは仕事で参加できませんでしたが、そのワイン会のついでにと岸平さんが当店へ・・・。それから数ヶ月、とあるところで「キュベ・ヨシコ R.D.1992」を・・・う~ん、ロデレールのクリスタルよりも『クリスタル』!。と言うことで、alarのご紹介するニッポンのワイン第2弾は、タケダワイナリーです。
タケダワイナリーは、蔵王連邦のふもと、山形かみのやま温泉郷よりほど遠くない南向きの高台に位置しています。1920年(大正9年)開園以来、「良いワインは良い葡萄から」をモットーに、土づくりから始めた葡萄栽培、20年の歳月をかけ土壌改良を行い、葡萄栽培に適する土地をつくりあげました。そして、日当たりと水はけの良い、15ヘクタールの自家農園で自然農法栽培(低農薬で化学肥料を使用しない。)による、葡萄栽培を行い、自社で一貫したワイン醸造を続けています。

現在の社長は岸平典子さん。玉川大学農学部農芸化学科卒業後、1990年にフランスへ。フランスでは国立マコン・ダヴァイ工醸造学校上級技術者コースを専攻した後、醸造学者ジャック・ピュイゼ主催のフランス国立味覚研究所にて研修、そしてボルドー大学醸造研究所ティースティングコースを修了し、1994年に帰国。タケダワイナリーでは兄の伸一さんのもとで、ワイン醸造家として働いていました。しかし1999年突然の事故で伸一さんが亡くなられ、これをきっかけに原点に戻ってタケダワイナリーを見つめる決心をしました。

2008年10月、かれこれ4回目のワイナリー訪問。一応「収穫祭」と言うことでめずらしくアポ?取っていきました。・・・スーツ姿にしっかり長靴。格好いいな~。あまり造り手に感情移入してはいけないと常々思っているalarですが、此処の風景、結構好きなんです。と、いうか「斜面」が好きなのかな・・・・。

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